人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり

慶應卒、山陰在住、一人暮らしニートの戯れ言

芸能人もアスリートもいるわりに、言うほど多様性って言葉が似合わないSFC

このブログは慶應ニートの戯れ言を書いてる、という体だが、一つ訂正しなければならない。

僕は慶應義塾大学をちゃんと卒業してこそいるが、出た学部は総合政策学部

世間で言うところのSFCという神奈川の僻地キャンパスで4年間過ごしたので、実は三田や日吉の事情にそんなに明るくない。

日吉のサークルに行ってる連中を除けば、SFC生にとって本キャンは年に一二度としか行かないし、「自分はSFC生だし・・・」ってのを主張しがちだが、

就職活動やら野球の早慶戦(愛校心がカンストしてるごく少数の人間は「慶早戦」と言うらしい)のときに「都合よく」「自分は慶應生です」と肩書きを変えるのも一般的SFC生の大きな特徴である。

 

そもそも本キャンの人間にとってSFCってベールに包まれてるらしく、

わりと「何やってるのかわからない」「有名人が多いんでしょ」とか言われることがある。

実際のところ、芸能界には俳優の二階堂ふみやタレントのトリンドル玲奈などを、スポーツの世界には楽天イーグルスの岩見雅紀や陸上の山縣亮太などを排出している。キャンパスでも授業を受けているところを目撃し、筆者も一言二言言葉を交わしたことがある。

学業面だと、社会科学から自然科学まで幅広い学問をカバーしている。多くのゼミで理論学問より実践的な活動を行っているのが特徴だ。有名な教授陣だと、文系学問だと経済学者で構造改革でお馴染みの竹中平蔵氏、元宮城県知事の浅野史朗氏、文学評論家の福田和也氏などが在籍し(前者二名は数年前に退官された)、理系学問だと日本インターネットの創始者とされる村井純氏、生命科学の第一人者の冨田勝氏、スマートフォンの予測変換のUIの開発者の増井俊之氏などが教鞭を取っている。非常勤講師や大規模授業の特別講演のゲストもそうそうたる豪華さだ。

 

全国区の有名人じゃなくても、授業でグループワークが一緒だった子がマイナースポーツの日本代表だったり、ゼミの後輩が地方の名士のご令嬢だったりするし

サークルや学生団体に入ると、さまざまなジャンルの学問を修めている同級生との横の繋がりもできる。

 

ざっくり言うと、SFCには「才能を持った有名人がそこそこの頻度で見られる」し、「いろいろな学問があるということに触れられる」「高等教育機関」だってことだ。

 

だけど、地方で貧乏なニートに転落した今だから言えることだが、

「所詮SFCの多様性も『慶應に行けるレベル』の多様性なのかな」という気はしてる。

 

「多様性」という言葉は、本当に世の中の仕事や環境やらすべてを包括して「いろいろな人がいる」ってことだ。すなわち、エリートから底辺まで、すべてをまとめたものが多様性だ。

でも、SFCの多様性って、「あくまで慶應に入ることができた学業も育ちもエリートなごく一部の上位層に与えられた多様性」、ってだけだと思う。

芸能人だろうがスポーツエリートだろうが、勉強で入ろうが、慶應に行くというだけで経済的にも頭脳的にも相当恵まれている。そういった人々が幅広く選択肢が与えられてるってだけだと思う。

 

では本物の多様性って何なんだろうか。これは折りを見て次回以降触れることにする。