人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり

慶應卒、山陰在住、一人暮らしニートの戯れ言

米津玄師とかいう、「ネットインキャ」の寵児

※本投稿には米津玄師さんへの攻撃的な言葉を使った批評が含まれます。予めご承知の上お読み進めください。

 

最近ネットを見ていて「米津玄師」の名前を見ない日がない。

もともとボーカロイドの有名P「ハチ」として活動していた男性アーティストで、

特にインターネットに触れる機会の多い若者に熱狂的な支持を集める一方、

マスメディアへの露出が極端に少なく(CMソングにはなったりしてるけど)、音楽番組なんかにも全然出てこないので一般の認知度は今一つ、という、

いかにも今時のアーティストだ。

 

筆者はわりと米津玄師の曲は嫌いではない。リズムや旋律がいい意味でボカロっぽい(激しい上下動とビートが特徴)上、それを歌い上げる天才的な歌唱力を持ち、

歌詞もこう、今時の若い人の心を突き刺す鋭さがある(これこそ彼の最大の欠点であるが)。

 

だが、正直彼は所詮「Twitter民」(あえてネット民と書かない)による過大評価アーティストだよな、とすごく思う。

理由は明快、彼から滲み出る「根暗インキャ」感だ。

 

彼は、もともとネットが主戦場のアーティスト。公の場にあまり姿を表さない根っからのメディア嫌いだ。先だって紅白歌合戦への不出場が決まったが、ネットでの注目度が本物なら若者の率が取れる米津にオファーがないはずがないわけで、おそらく出演を断ったのではと筆者は踏んでいる。

MVでもダンスが上手かったり菅田将暉やらなんやらとコラボしてたりするけど、ほとんど自分の顔が前面に出てくることはない。どっちかというと中二病サブカル感の強い出で立ちや演出で出てくる(もちろん米津ファンは彼のそういうところに惹かれるんだろうが)。

先ほど触れた歌詞が若者の心をくすぐるというのも、どちらかというと「学生時代は教室の隅っこにいて、青春が全くなかったわけではないけど、全体的には冴えなかった思い出がある」みたいなタイプにピンポイントで受けるような、そんな曲が多い。

 

そんな彼のスタイルが、「マスコミを信じない」「見た目にも自分の生活にもそこまで自信がない」「インターネットが身近な」今時の若い世代、特にTwitterにいるような層(Instagramでも2ちゃんねるでもなく、Twitterにいる「ネットインキャ」)の共感を呼ぶのだろう。

 

米津玄師に共感を覚える層は少なくないし、現に筆者も曲をよくリピートしている(Lemon・ピースサイン・春雷辺りがすき)身だが、その層は社会では人口は多くてもカーストでは上に立てない身分。学校ではKポップやWANIWAを聞いている人の方が華やかで偉いわけで、オタクは所詮彼らには勝てないってのは米津玄師を過信してるオタクに言いたい一言だ。