人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり

慶應卒、山陰在住、一人暮らしニートの戯れ言

図書館改革のガチ勢からは煙たがれてるTSUTAYA図書館featuringスタバの功罪

学生時代お世話になった非常勤の先生で、今でもお付き合いのある知り合いに、図書館改革のプロデューサーみたいな方がいる。

編集工学の視点からネット上のコミュニケーションシステムを作ったりして活躍されてた方で、地方の行政や教育の事情にも明るく、現在は各地に新設される図書館に「地元の智」を集めるみたいな掛け声で日本中を飛び回っている。

 

ところで、新設される図書館と言えば、佐賀県武雄市に最初に建設され、各地に増殖している、いわゆるTSUTAYA図書館を思い浮かべる人が多い。

STARBUCKSが併設されてて、都会の意識高い系が好きそうなインテリアで、地方の高校生が目をキラキラさせている反面、蔵書の選ばれ方のセンスのなさや不適切なお金の動きなんかでは批判もある。

お世話になった先生にとっちゃまさに目の上のたんこぶみたいなものだと思う。

 

以前の記事でも、若い世代の全国チェーンのブランドへの信仰みたいなのに触れた。

センスがあるデザイナーに建築図面書いてもらって、地域社会と融合してうまく関係性を作っていい図書館を作ろう、っていう先生の目指す動きは、僕が大学時代に学んできた地方創生のトレンドとも重なるし、それはとても尊いことだと思う。

けど、若い世代やミーハーな中堅世代に取っては、TSUTAYAの画一的都会的なお洒落センスと、STARBUCKSの意識高い系な雰囲気を求める世間の流れには勝てないんだなって思う。

 

先生のやってるような、図書館を通じて地元にお金を還元する動きが、

全国チェーンが図書館を通じて地域からお金を東京に吸っていく動きに勝てるんだろうか、と思う。