人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり

慶應卒、山陰在住、一人暮らしニートの戯れ言

大阪住み独身呑兵衛男子「まだ東京で疲弊してるの?」

先日、高卒2年目で全国転勤のある仕事をしてる首都圏出身のネッ友が「東京で暮らすのは疲れる、けどど田舎は娯楽がなくて死んじゃう、転職したら大阪で仕事探したい」と言っていた。

彼の住んでるのは青森県の人口7万くらいの小都市で、買い物に行ったちゲーセンに行ったりという彼の欲求を満たすのに、時間・経済的コストがかかる上にそういった施設が少ないという、「田舎で満たされない」悩みを抱えていた。

他方、彼は東京での生活に多少の息苦しさを感じていて、だからこそそれなりに質のいい生活ができる大阪に活路を求めたいようだ。

 

先日三重に用事があったわたしは、帰りに大阪に立ち寄って大阪在住の先輩にこの話をすると、先輩は膝を打っていた。

曰く、「大阪という町は、田舎暮らしをするより娯楽やものが揃い、かつ東京で暮らすよりのびのびと経済的に暮らせる、魅力的な街」なんだそうだ。

 

まず、大阪の魅力その一は、それなりの規模の街ながら、東京のような息苦しさがないこと。

人生のフェーズに「成長」や「競争」を意識する人が集まってくる東京は、優秀な人と交流できる機会は多いけれど、弱肉強食でストレスもかかるところだ。

それを求めず、まったり隠居しながら過ごすには適しているだろう。

 

その上で、大阪は地方都市なれど全国二番目の大都市、大きな経済圏を持つジモティー・外国人を含めた観光客・買い物や進学などで訪れる地方民・単身赴任や出張で来るビジネスマンなどで賑やかな街だ。

娯楽や日々の生活に何を求めるかにもよるが、東京で暮らすことよりさほど生活の質を落とさずに済むだろう。何より地方民からしたら天国に思える。

 

そして、何よりも「独身男性にとって」大阪は楽園みたいなところである。安酒とつまみで1500円くらいでべろべろになれるかと思えば、満足度の高い高級焼肉を一人3000円で食べれたりする。先輩曰く「大阪は治外法権がある」ので生肉刺しが平気でおいてあったりする(「治外法権」なのでタバコのマナーとか最悪だけど)。かの有名な飛田新地や、料亭街の北新地など、高級なナイトライフも充実している。また、自炊生活をするのにも東京より物価はずっと安く、商店街の八百屋だと地方都市より安価に手に入るものも多い。居心地がよすぎて駄目になりそうな街なのだ。

 

ということで、その先輩のお気に入りの単語は、「地方創生イキリオタク」ことイケダハヤト先生の「まだ東京で疲弊してるの?」である。イケダ先生のように高知の山奥に住むのは魅力的に映らんでも、独身貴族が大阪に住んでダメ人間になるのはありなんじゃないかな、と思うな。