城下町とか古都があって栄えた県庁所在地はおしなべてクソ
僕は今住んでるS県M市を取り巻く空気があんまり好きではない。
考えられる理由はおそらく「県庁所在地"であってしまった"から」だ。
もともとM市は、関ヶ原の戦いの後、東軍についた豊臣秀吉の子飼いである堀尾吉晴が、川に囲まれて交通の便も防衛上にも都合がよかった土地にお城を築いたことで開府した城下町だ。
その後は親藩の松平氏が治め、明治維新を迎えた。この時点でどこかバレバレだが。
廃藩置県で城下町がそのまま県庁所在地になるのはよくあることだし、戦前は他に特に競争相手になる都市も周辺にはなかったために順調に発展していった。幸いに戦火も免れ、城下町の雰囲気を残した一角は現在でも観光地になっている。
そこからのM市は、古き良き城下町としての姿を保った"昔ながらの"≠"旧態依存の"観光地として、そして"県内の優秀な人材と富を集める"県庁所在地として発展した。
この、一見優秀に見えること「こそ」が自分がM市に希望と未来を感じない理由だ。
県庁所在地と城下町の奢りがこの街を蝕み、滅ぼしていくんじゃないかと強く懸念している。
M市は腐っても自称山陰最大の都市なので人口は(平成の大合併のドーピングもあったが)20万人はいる。
しかも、県庁所在地なもんだから、県の職員であったり銀行マンであったり教員であったり、ホワイトカラーの県内のエリート層が比較的存在感を出している。
しかし、沈没する山陰の経済において、そういうエリートの子女はM市に居たがらないだろう。親が外に出ろというか子供が出たがるかは判らないが。
それに加えて、M市は城下町の悪いところで、忖度とか癒着とか談合とか、そういうカルチャーが根強く残っている。
隣近所の顔色を伺って経済競争をしたがらないのだ。
そういう文化圏なので、この街にはほぼ死にかけた地場の電鉄系の百貨店が一軒と、サティから上がった比較的小規模なイオンが一軒あるだけ。
高島屋と天満屋とイオンモールがあるお隣の鳥取県米子市や、でっかいシネコンつきのゆめタウンとイオンモールを擁する逆隣の出雲市とは大違いだ。
ブルーカラーの子女、ホワイトカラーの子女問わず、今どきの若い子達はイオンモールが大好きだっていう現状がある以上、
県庁所在地の若者が県下第二の都市や隣県の都市に遊びに行くという悲惨な現状があるのだ。
これはとんでもないことだと思うよ。
松江は京都じゃないんだからさ、いくらなんでもこの状態を放っておいたらこの街は消滅するよ。。。あ、言っちゃった