人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり

慶應卒、山陰在住、一人暮らしニートの戯れ言

中学生の国語の作文問題は、大人と接したコミュニケーションの数だけ上達するという仮説

今やってる自学塾のバイト以外のところで、高校受験生の親御さんと話す機会があった。

聞くところによると、国語の記述問題、作文問題が苦手ということ。

その方の分析からすると、お子さんは同世代との短文でのコミュニケーションが中心で、親とのコミュニケーションも、文章で言葉を発しない、単語だけで「これやって」とか「あいつウザい」とか、そういう発話が多いんだいう。

それが長い文章を読む、書くことを阻害しているんじゃないか、とのことだ。

 

多くの教育関係者が、長くて論理立った文章を書くためには読書などで活字に触れることが大切、と指摘している。

それは絶対に間違いないことだとは思う一方で、なかなか長い文章を読むのが苦手、という子も少なくないだろう。

そこで大切になってくるのが、「単語で話す」ことから「文章で話す」ことを意識することだと私は思う。

 

ここからは経験を踏まえた持論だが、

同年代か自分より下の年代が相手だったり、家族くらいの親しい関係だと「単語で話す」傾向が、

自分より年代が上の人が相手だと、「文章でで話す」傾向があるんじゃないかと感じる。

社会人で「報告」「連絡」「相談」のホウレンソウなんて言い方をするが、

部活動なんかで先輩や顧問の先生に練習状況などなどいろいろ報告連絡相談する際にはおそらく敬語を使って文章でコミュニケーションを取るだろう。

インターネットの世界でオフ会に参加する、みたいなケースも、だいたい年長の企画者に質問したりするときは単語だけのコミュニケーションでは成り立たないはずだ。

 

年上の人との上下関係や斜めの関係で、言葉の力、表現の力はつくと思うし、

そこで培った語彙力や表出力は必ず国語でものを書かせる問題にも活きてくる、というのは飛躍した論理であろうか?決してそうではないと信じたい。

だからこそ、習い事や部活や、それこそオンラインの関係でもいいから、中学生には上の世代とのコミュニケーションを積極的に取って国語力を上げていってほしいと思う。